神道Q&A ~皆様の疑問にお答えします~
Q、現在、神道以外の宗教なのですが...。
A、今までの宗教は問いませんが、神道に改宗することが必要です。
Q、具体的に、神道に改宗するとはどういうことですか?
A、祖先を崇拝するということ自体は、日本民族固有の信仰ですので変わりありませんが、葬儀をはじめ年祭(法要)などが神道の形式にて行われます。また、家庭では神棚とは別に祖霊舎(仏壇)を設け、霊璽(位牌)をお祀りします。
Q、石浜霊園では、管理費や神社への寄付はあるのですか?
A、年間12,000円の信徒護持会費をお納め頂きますが、それ以外はありません。
Q、信徒護持会とはどのようなものですか?
A、石浜霊園にお申し込みされた方々が信徒護持会員です。
神社の祖霊舎では、会員の御祖先の御霊をお祀り申し上げ、春秋(お彼岸)の合同のみたままつり等を行っています。但し、参列は任意です。
Q、戒名はあるのですか?
A、神道には戒名はなく、全て本名のあとに『命』をつけます。男性では「大人命(うしのみこと)」「彦命(ひこのみこと)」、女性では「刀自命(とじのみこと)」「姫命(ひめのみこと)」等とつけるのが、一般的です。
Q、墓石には何と彫るのですか?
A、「○○家之墓」「○○家之奥津城」「○○○○之墓」「○○○○之奥津城」などが一般的です。
Q、「奥津城(おくつき)」とはどういう意味ですか?
A、「奥都城」とも書き、「奥深い所にあって外部から遮られた境界」という意味で、簡単には「お墓」のことです。
Q、線香は供えするのですか?
A、地域により異なりますが、一般的には線香は供えません。また、燈明(とうみょう:ろうそく)は供えます。
Q、神道にも塔婆はあるのですか?
A、一般的に塔婆は仏教のものです。但し、地域により追祭標という似たものはあります。
当社では、追慕札(ついぼふだ:みたまに対し追慕の意を表した歌を記したもの)と称し、ご希望の方にお立てしております。また、"みたま"へのたてまつりものとして御幣(ごへい)をお供え致します。神道の場合には、地域によりかなりの違いがあります。
Q、神道でもお盆やお彼岸はあるのですか?
A、あります。お盆・お彼岸は仏教行事の呼び名ですが、信仰習俗としては仏教が入る前から行われていたもので、お彼岸は、日本だけの行事です。
Q、神葬祭には焼香はないのですか?
A、地域により異なりますが、一般的には焼香はせず玉串を捧げます。また、数珠も使いません。
Q、墓地建立後に開眼供養はあるのですか?
A、開眼供養は仏教のものです。神道では、墓石建立の清祓(きよはら)いを致します。
Q、葬儀などができる施設はありますか?
A、ありません。但し、それ以降の祭典(納骨祭、年祭等)はできます。また、ご希望により通夜・葬儀にも出向は致します。
Q、神葬祭(神道形式による葬儀のこと)は、いつ頃始まったのですか?
A、仏教伝来以前からあったことが『古事記』『日本書紀』といった古典にも記されています。仏教伝来以降は、急速に仏教形式の葬儀が普及し、さらに江戸時代になると寺請制度(キリスト教の信仰を防ぐため誰でも必ず寺に所属しなければならない制度)が実施され、その傾向が益々強くなりました。
そのような時世の中、江戸時代中期以降には、我が国の文化や精神を明らかにする国学の興隆によって、神職や国学者が中心となって神葬祭執行を求める動きが各地で盛んになりました。このため幕府も神職とその嫡子に限り神葬祭を許可するようになり、明治時代になると一般人に至るまで許可されるようになり、全国に広まりました。
Q、神社神道の死生観について説明してください。
A、神道は祖先を崇敬する信仰が基になっています。氏族の始祖を氏神として崇敬し、祖先を自分たちの守り神として崇敬します。このように人は死後、家族や親族を見守る霊となって祖先神の仲間入りをすると考えられます。祖先の神々から出たものは、やがて一生を終えると祖先の神々の所へ帰っていくのです。この人と神の連続性は、神道の大きな特徴と言えます。
日本人の生命は、祖先から自分へ、自分から子孫へと永遠に「血」と「心」の連続を形成するのです。いいかえれば、これは霊魂の不滅、霊魂の引継ぎとも言えるでしょう。そして、私ども日本人の「霊」は、仏教で言われているような十万億土にいくのではなく、わが家、わが郷土、わが国に留まって、祖神と共に子孫の繁栄を見守り、その一方で子孫からのお祭りを受けるのです。
Q、神葬祭(神道式の葬式)の時の拝礼方法を教えてください。
A、神葬祭では、神主から玉串を受けたら、御霊前の案(あん:台のこと)の前まで進み、軽くお辞儀をして玉串を案の上に置きます。この時玉串は根元が御霊前の方を向くように置きます。次に、二礼二拍手一礼ですが、この時の拍手は、「忍び手」といい、音を出さないようにします。次に軽くお辞儀をして元の位置に戻ります。
Q、天照大御神はどういう神様ですか?
A、私たちには誰にでも両親がいて、それは代々過去にとめどもなく続いており、そのたどり着く先が日本民族の大御祖(おおみおや)と仰がれる天照大御神(あまてらすおおみかみ)なのです。天照大御神は、その文字が示すように、天を照らす太陽を象徴しています。しかし、太陽そのものを神とするのでなく、太陽に例えられるような、偉大で明るい立派な日本民族の祖神を意味する神さまなのです。
Q、神棚がない場合、お神札はどのようにお祀りするのですか?
A、近年の住宅様式及び住宅事情によっては、神棚を設けてお神札をお祀りできない場合もあります。そのような場合は、なるべく南向きか東向きの壁や柱などの高い所に、半紙または奉書紙をあてて、その上にお神札を画鋲などでじかに刺すことをせず、傷つけないように糊で貼ります。また、タンスやサイドボードの上をきれいに片づけ、そこえお神札をお祀りし、その前に米と塩と水を供えるのもよいでしょう。いずれにしても、お神札を大切にする心があれば、決して無礼にはなりません。最近では、共同住宅向けの、場所をとらない簡易宮形もありますので、近くの神社などにお問い合わせください。
Q、年忌祭などはどうしたらよいのですか?
A、葬儀の翌日祭から一年祭までを霊前祭といい、それ以後の祭祀を祖霊祭とよびます。
ご希望により、墓前や祖霊舎にて祭祀をご奉仕致します。
神道墓地「石浜霊園」
神社信仰(神道)は、結婚式や初詣など、私たちの暮らしに深く浸透しています。
平成12年(2000)、その神道を信仰する方々のために、本格的神道式墓地「石浜霊園」が誕生しました。
由緒正しき石浜神社による心を込めた懇ろな祖先の"みたままつり"は自然な安らぎに満ちています。
神道墓地とは
私たち日本人の伝統的な信仰である"神道"により祖先のみたまをおまつりする霊園が神道墓地です。
日本固有の葬儀を土台に整えられた、神道式で行う葬儀を神葬祭といい、戒名もなく、素朴で儀式もわかりやすく、年々広がりを見せています。